公開日:2026年10月5日 | 暮らしの相談所
この報告手順は、取引所が対象送付を特定しやすいようTXID・送付先・時系列をまとめる方法です。報告対象や受取人を詐欺と法的に断定するための様式ではありません。
結論:最初の報告は短く、識別情報を正確に
暗号資産詐欺が疑われる送金を取引所へ報告するとき、長い経緯だけを送ると対象取引を特定しにくくなります。最初に自分のアカウント、TXID、送付先アドレス、通貨、数量、ネットワーク、送付日時を示し、その後に勧誘から送金までの時系列を続けます。
取引所は警察ではなく、返金を約束する窓口でもありません。ただし、自社アカウントの確認、該当出庫の特定、必要な案内、法令や社内手続に基づく対応につながる可能性があります。早く、正確に、公式窓口から伝えることが大切です。
送付済みのブロックチェーン取引は、原則として自分の操作で取り消せません。報告したから必ず停止できるとは考えず、警察等への相談も並行して準備します。
報告先は公式サイト・アプリから開く
検索広告や相手から送られたサポートURLを使わず、取引所の公式アプリ、ブックマーク、金融庁登録一覧に掲載された公式URLから問い合わせ窓口へ入ります。なりすましサポートへ証拠や本人情報を渡さないためです。
問い合わせフォーム、チャット、緊急窓口など複数ある場合は、「不正送金」「詐欺被害」「暗号資産の外部送付」に近い分類を選びます。一般FAQしか見つからない場合でも、公式問い合わせ先を確認します。
電話だけで終えず、送信内容、送信日時、受付番号、自動返信を保存します。追加資料の提出先が示されたら、ドメインを再確認してください。

暮らしの相談所|独自制作イラスト:取引履歴から報告項目を抽出する場面
送金を特定する6項目
対象取引を特定する中心は、TXID、送付先アドレス、暗号資産名、数量、ネットワーク、送付日時の6項目です。自分の取引所の履歴画面からコピーし、相手のチャットだけを根拠にしません。
TXIDとアドレスは短縮せず全文を記載します。複数回送った場合は1行1取引の表にし、合計額とは別に各数量を残します。円換算額は参考として、換算日時と価格の出典を付けます。
No. | 日時 | 資産・数量 | ネットワーク | TXID | 送付先 |
1 | 2026/10/1 14:20 | USDT 1,000 | TRON | 全文 | 全文 |
2 | 2026/10/2 09:10 | ETH 0.5 | Ethereum | 全文 | 全文 |

2026年10月5日再取得・ページ全幅収録(右端確認済み):記事の確認項目に対応する一次情報
時系列は5行から始める
時系列は、接触、勧誘、アカウント・サイト登録、送金、被害を疑った出来事の5点を先に書きます。詳細な会話は添付資料へ分けます。
例:「9月20日Instagram広告からLINEへ移動。9月25日Aサイトを紹介され登録。10月1日、国内取引所でUSDTを購入し指定アドレスへ送付。10月3日、出金に保証金が必要と言われた。保証金は未送金」。これで現在の緊急性が伝わります。
相手の職業や会社名は「相手が名乗った情報」として書き、確認済み事実と混ぜません。不明な日時を推測で埋めず、幅を持たせます。
添付する資料・しない情報
添付候補は、取引所の出庫履歴、TXIDが表示された画面、送金指示、紹介されたURL、追加請求、相手プロフィールです。ファイル名に連番を付け、本文の時系列から参照できるようにします。
パスワード、秘密鍵、シードフレーズ、二段階認証コード、本人確認書類の不要な面は送りません。取引所が本人確認を求める場合は、公式手続の必要項目だけを提出します。
ファイル共有リンクを使う場合は、誰でも閲覧できる公開設定にせず、取引所が指定する安全な提出方法を優先します。

暮らしの相談所|独自制作イラスト:秘密情報を除いて報告文を作る場面
そのまま使える報告文例
件名:詐欺が疑われる外部送付の報告(TXID末尾1234)。本文:私のアカウントから行った下記送付について、SNSで知り合った相手の投資勧誘に基づく送付であり、現在は詐欺の可能性を疑っています。対象取引の確認と、私が行うべき追加手続をご案内ください。
取引情報:送付日時、暗号資産・数量、ネットワーク、TXID全文、送付先全文。経緯:接触日、紹介されたサイトURL、送金指示日、出金時に要求された内容、追加送金の有無。添付:出庫履歴、送金指示、追加請求、時系列。
最後に「送付先が貴社または関係事業者の管理アドレスかは不明です」「警察への相談準備中です」など、確認範囲を明示します。凍結や返金を断定的に要求するのではなく、対象取引の特定と必要手続を尋ねます。

2026年10月5日再取得・ページ全幅収録(右端確認済み):公的機関または正規サービスの案内
返信後の追加質問に備える
取引所から、送付目的、受取人との関係、紹介経路、警察相談番号などを尋ねられることがあります。最初の報告と矛盾しないよう、時系列表を更新しながら回答します。
返信が自動受付だけでも、受付番号と日時を保存します。追加送金が迫っている、アカウントへの不正ログインが疑われる場合は、その緊急性を別項目で伝え、二段階認証やパスワード管理を見直します。
取引所からの返信を装うフィッシングにも注意し、メール内リンクではなく公式アプリの問い合わせ履歴から確認します。

暮らしの相談所|独自制作イラスト:公式窓口へ送り受付番号を保存する場面
受取側取引所が分かる場合
ブロックチェーン上の送付先が特定取引所に帰属すると推測されても、公開ラベルだけで確定しないでください。自分が利用した取引所と警察へ情報を伝え、受取側への連絡方法を相談します。
受取側へ直接報告する場合も、TXID、アドレス、ネットワーク、時系列、警察相談情報を整理します。各社の法域・規約・本人確認手続が異なるため、対応や開示を約束するものではありません。
相手に「取引所へ報告した」と知らせることで、アカウントやサイトを消される可能性があります。証拠保存と相談を先に行います。
取引所報告と並行する相談先
詐欺被害が疑われる場合は最寄りの警察署や都道府県警察の相談窓口、消費者ホットライン188、金融庁の相談窓口も検討します。緊急の不正アクセスや継続被害がある場合は、その状況を明確に伝えます。
取引所への報告、警察相談、消費生活相談は役割が違います。同じ証拠パックを基礎に、取引所には取引識別情報、警察には被害経緯、消費生活相談には契約・勧誘の問題を中心に整理します。
暮らしの相談所では、報告文を送る前の情報整理を支援します。TXIDや時系列の不足を確認し、秘密情報を誤って添付しない形へ整えます。
報告前のセルフチェック
問い合わせ先のドメインが公式か、ログイン中のアカウントが送付に使ったものか、TXIDが対象取引と一致するか、通貨とネットワークを取り違えていないか、送付日時のタイムゾーンを明示したかを確認します。複数取引を一つのTXIDとして書かないよう、出庫履歴と照合します。
「至急凍結してください」とだけ書くより、なぜ詐欺を疑ったかを一文で示します。たとえば「SNSで紹介されたサイトから、出金条件として契約前に説明のない保証金を要求された」です。推測や怒りではなく、取引所が確認できる事実へつなげます。
送信後の記録表
提出日、窓口名、受付番号、提出したファイル、回答期限の案内、次に必要な資料を1行で記録します。電話をした場合は通話日時と案内内容を自分のメモとして残し、メールやフォームの記録と対応させます。
同じ内容を複数窓口へ連投すると受付が分かれることがあります。追加情報は既存の受付番号を引用し、どのTXIDの補足かを示します。新しい送金要求が届いた場合は、その事実を追記し、まだ支払っていないことも伝えます。
報告で期待できることの限界
取引所への報告は、ブロックチェーン取引の取消、受取人情報の即時開示、返金を自動的に実現する手続ではありません。受取先の管理者、法域、資金移動の進行状況によって対応可能性は異なります。結果を保証する業者への前払いは避けてください。
それでも、正確なTXIDと時系列を早期に共有する意味はあります。後で警察や他の窓口へ相談するときにも、同じ識別情報と受付記録を使えるためです。
参考情報・出典
正規取引所が不正利用対策として確認・送付制限を行う場合があること、金融庁の情報受付項目、警察庁が示すSNS型投資詐欺の流れを、2026年10月5日に公式ページで確認しました。本文は取引所へ伝えるTXID・時系列・送付先情報を実務順に独自整理しています。
取引所への連絡方法を示す一般資料であり、送付取消、口座凍結、相手方情報の開示、捜査、返金または法的効果を保証するものではありません。
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