公開日:2026年10月6日|暮らしの相談所
消費者ホットライン188は、身近な消費生活相談窓口へつなぐ全国共通番号です。国民生活センターは暗号資産のもうけ話についても188への相談を案内しています。ただし、犯罪捜査や暗号資産送金の取消しを行う窓口ではないため、相談の目的と他機関への連絡を分けることが重要です。
結論:暗号資産の契約・勧誘トラブルも188の相談対象になり得る
国民生活センターは、SNSで知り合った相手から暗号資産投資を勧められ、出金時に高額費用を請求された事例を示し、不安があれば188へ相談するよう案内しています。したがって「仮想通貨だから対象外」と決めつける必要はありません。
相談員は、契約や勧誘の経緯、事業者表示、支払方法、相手の要求、希望する解決を聞き取り、状況に応じた助言や他機関の案内を行います。ただし、個別の返金を保証したり、ブロックチェーン上の取引を巻き戻したり、犯罪捜査を行ったりする窓口ではありません。
188へ電話すると地域の消費生活相談窓口につながる

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188は、最寄りの市区町村や都道府県の消費生活センター等を案内する全国共通の三桁番号です。国民生活センターの案内では、氏名、住所、電話番号、性別、年齢、職業を聞くと説明されています。個人情報を話す理由や取扱いに不安があれば、その場で確認できます。
窓口の開所状況によっては、土日祝日に国民生活センターへつながる場合や、話中時にバックアップ相談が案内される場合があります。通話料や受付時間は接続先で異なるため、公式ページで最新情報を確認してください。緊急の危険がある場合は188を待たず110番など適切な窓口を利用します。
電話前に「何をしてほしいか」を一文で決める

国民生活センター公式「消費者ホットライン(全国統一番号)」。2026年10月6日取得。
「詐欺かどうか判断してほしい」だけでは、事実確認の範囲が広くなります。「出金のために税金を払うよう言われた。追加送金を止めるべきか、事業者とのやり取りと他の相談先を確認したい」のように、現在の困りごとを一文にします。
契約取消しを求めたい、事業者へ連絡する方法を知りたい、広告表示を確認したい、警察や金融庁へも相談すべきか知りたいなど、優先順位を付けます。すでに送金済みなら、追加被害を防ぐことと証拠保存を先にします。相談の結果として何を得たいかを決めると、限られた通話時間を使いやすくなります。
契約・勧誘・送金の三つに資料を分ける
契約資料には、利用規約、申込画面、事業者名、所在地、連絡先、登録番号、解約・出金条件を入れます。勧誘資料には、SNS広告、紹介者プロフィール、チャット、利益説明、紹介報酬、急かす言葉を保存します。送金資料には、銀行振込、カード決済、暗号資産の送信履歴を分けて置きます。
暗号資産では、取引所の名称、送付日時、通貨、数量、ネットワーク、送信先アドレス、TXIDが重要です。サイトに表示される入金履歴と、国内取引所の出庫履歴、ブロックチェーン上の記録は別物なので、どの画面かを明記します。資料のファイル名には取得日と内容を入れます。
電話で伝える順番は「入口→契約→支払→現在」

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最初にどこで知り合ったか、次に何を契約したと思っているか、その後いくら・何を支払ったか、最後に出金できない理由や追加請求を説明します。相手の説明と自分の確認結果が異なる場合は、両方を分けて話します。
長い会話を読み上げるより、重要な発言の日時と内容を三つ程度に絞ります。残りは「会話履歴を保存している」と伝え、相談員から求められた範囲を補足します。分からないことを推測で埋めず、未確認と答えて構いません。相手の名前は本名と決めず、表示名であることを伝えます。
188と警察・金融庁・取引所の役割を使い分ける

国民生活センター公式「暗号資産のもうけ話」。2026年10月6日取得。
契約や事業者対応、消費者トラブルの整理は消費生活センターが中心です。犯罪被害が疑われる、脅迫されている、偽サイトや不正アクセスがある場合は警察相談も検討します。金融庁には金融サービス利用者相談室や詐欺的な投資勧誘等の情報受付窓口があります。
暗号資産を国内交換業者から送った場合は、その交換業者にも速やかに報告します。188へ電話したことで他の連絡が自動的に行われるとは限りません。相談員の案内を聞きつつ、緊急性の高いアカウント保護や送金停止を並行します。カード会社や銀行を使った支払いがあれば、それぞれの窓口にも事実を伝えます。
相談できること・できないことを誤解しない
相談員は、情報を整理し、一般的な制度や交渉方法、適切な窓口を案内します。事業者との間で自主的な解決を目指す「あっせん」が行われる場合もありますが、必ず実施されるわけではなく、相手方が不明・海外・連絡不能などの事情で難しいことがあります。
暗号資産の値下がりによる損失と、虚偽勧誘や出金拒否は分けて説明します。また、法律判断や強制捜査、資産凍結、返金命令を188だけで行えると期待しないことが大切です。相談で得た次の行動を、取引所・警察・専門家への連絡に落とし込みます。
本人以外が電話するときの準備

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家族が代わりに相談したい場合、契約者本人との関係、本人の意思、把握している事実の範囲を伝えます。本人の同席や折り返しが必要になることもあるため、都合のよい時間を確認します。契約画面や送金履歴は本人の端末にあることが多く、画面を共有せず内容を読めるよう一覧にします。
高齢者や日本語での説明が難しい人を支援するときは、本人の言葉を置き換えすぎず、「本人が確認したこと」と「家族が推測していること」を分けます。緊急の財産移動や脅迫がある場合は、家族だけで相手と交渉せず警察や金融機関へ連絡します。
電話後に残すメモと追加被害対策
接続した窓口名、相談日時、相談員から案内された確認事項、紹介された連絡先、事業者へ送る文面、次回連絡日を記録します。自分で検索した番号へかけ直す場合は、必ず公的機関や正規事業者の公式サイトで確認します。
相談したことを相手へ伝えた結果、返金代行、追跡業者、弁護士紹介を名乗る別アカウントから連絡が来る場合があります。回収保証、秘密のルート、前払暗号資産を求める勧誘に応じず、188で案内された窓口と公式連絡先を基準にします。秘密鍵やシードフレーズ、遠隔操作権限は渡しません。
相談記録と事業者対応を整理する
電話前のメモには、契約者、支払者、暗号資産口座の名義人が同じかも書きます。家族名義の口座を使った、知人に購入を頼んだ、第三者のカードで支払ったなど関係者が複数いる場合、誰がどの操作をしたかで相談内容が変わります。
事業者へすでに連絡した場合は、問い合わせ日時、方法、回答、回答期限を記録します。返事がないこと、説明が変わったこと、利用規約の場所を教えないことも相談材料になります。相手へ新しい個人情報を送ってまで回答を求める必要はありません。
端末・決済情報の安全確認
画面共有や遠隔操作を受けた場合は、契約トラブルだけでなく端末の安全確認が必要です。どのアプリを入れたか、画面を見せた時間、入力した認証情報を整理し、取引所・銀行のパスワード変更や二要素認証を公式窓口へ相談します。
公的窓口と追加請求への備え
188へつながらないときは、国民生活センターの公式ページで地域の消費生活センターを確認します。検索広告に出た相談業者へ慌てて連絡せず、公的サイトのドメインと電話番号を確認します。バックアップ相談の案内が流れた場合も、番号を正確に聞き取ります。
相談後に事業者へ通知文を送る場合、感情的な非難より、契約日、商品・サービス、支払額、問題点、求める対応、回答期限を簡潔に書きます。暗号資産送金は取消しが難しいため、送金先を管理する相手の情報とTXIDを添え、同時に送信元取引所へ報告します。
相談前に事業者の正式名称が分からない場合、無理に特定せず、サイト上の表記、ドメイン、連絡先、振込名義をそのまま並べます。似た名称の正規会社を見つけても、関係が確認できるまでは同一視しません。
クレジットカードで暗号資産や関連サービスを購入した場合、カード利用明細の商品名と、実際に案内されたサービス名が異なることがあります。決済代行会社の表記も含め、利用日、金額、加盟店名、取引番号を控えます。
相談員へ画面を説明するときは「赤いボタン」「利益のページ」だけでなく、ページ見出し、URL、表示金額、押した操作、表示されたメッセージを読み上げます。個人情報をメール送信するよう求められた場合は、送付方法が正規か確認します。
契約時に説明を受けていない手数料や税金を求められた場合、要求日、名目、金額、支払期限、支払先、支払わない場合の説明を表にします。複数回の請求は一行ずつ分け、相手が「最後」と言った回数も記録します。
188は早い段階でも利用できます。まだ送金していなくても、不審な勧誘、解約条件、登録表示、遠隔操作の要求に不安があるなら相談できます。被害額が確定するまで待たず、判断を止めるための相談先として使ってください。
相談用メモを更新して残す
電話の途中で即答できない質問があっても、確認して折り返すと伝えて構いません。手元の資料と食い違う説明を急いで確定せず、相談員が必要とする項目をメモしてから原本を確認します。相談用のメモには更新日を付け、後から判明した事実を追記しても以前の版を残してください。
相談先が複数に分かれるときは、同じ説明を毎回一から組み立てるより、A4一枚程度の共通時系列を作ると伝達ミスを減らせます。ただし、相談番号や担当者名をSNSへ公開すると、支援者を装う第三者に悪用されるおそれがあります。記録は家族や正規窓口との共有にとどめ、送付先を確認してから必要部分だけを渡してください。
参考情報・免責
本記事は国民生活センター「全国の消費生活センター等」「暗号資産のもうけ話」と消費者庁「消費者ホットライン188」の公式情報を基に、電話前の準備を暮らしの相談所が独自に整理したものです。相談結果、あっせん、契約取消し、返金、警察対応を保証しません。最新の受付時間、通話料、接続先は公式案内をご確認ください。
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